この作品はVOICEROIDの商用ライセンスを許可してもらい制作した「ボイスゲーム」というもの。
DiscordやTwitterで少しずつ進捗が報告されていましたが、かいふさんに続いて無事発売されました！
さぁ琴葉姉妹と一緒に雨が振り続けているライサント島を巡って問題を解決していこう！
一通りプレイを完了したため、以下にそのレビューを載せていきます。

満足した点
琴葉姉妹だけじゃない!充実したサブキャラクター
琴葉姉妹ばかりに注力して他のキャラクターが「なんか取ってつけたよう感じなんだよな」という感じは全くありませんでした。顔が隠れている従業員を除いて、それぞれが特徴あるキャラクターでした。
ストーリーが進むにつれて、島に住んでいるキャラクターたちがどう過ごしていたのか、「こんなことしてたんだ！？」「かわいい！」という気持ちが芽生えてきます。
一度ストーリーを進める前に元の道を戻ってもう一度サブキャラクターに会ってみましょう。意外な一面が垣間見えるかもしれません。

マリオストーリーに似てちょっとひねりがあるバトル
このゲームは「マリオストーリー」に似た戦闘スタイルをとっています。茜ちゃんが盾&特殊ギミック担当、葵ちゃんが魔法担当です。基本的に茜ちゃんがカウンターや防御を成功しなければ、葵ちゃんは魔法を唱えることができません。2人で1人、双子である琴葉姉妹らしいですね。なので、防御を固めてダメージを減らし確実に魔法でダメージを与えるか、もしくはカウンターや回避をアクロバティックに全て決めてノーダメージを目指すかも、プレイヤーのスタイルによって変わってきます。
多くの敵は攻撃前に予備動作をするか、ボス級であればどういう技を出すか教えてくれます。なのでちゃんと見極めていって、戦闘を有利に進めていきましょう！

不満に思った点
キーコンフィグがない・パッド設定が数字のみ
デザインでキーコンフィグを固定してある故でしょうか。キーコンフィグがありません。
基本的に動きは十字キー、ジャンプはスペース、決定はZ、キャンセルはX、特殊操作のボタン1・2はそれぞれA、Cです。これからは残念ながら動かすことができません。
移動AWSD派の僕にとってこのボタン配置はもやもやしたので、パッド操作にしたものの、パッドの割当が0123の数字だけでした。それぞれ決定、キャンセル、ボタン1、ボタン2でした。それぞれ○✕△□に割り当てられているはずですが…設定しようとすると○と✕が「0」となってしまっていました。謎です。
キーコンフィグの設定ができるようにしてほしいのと、パッド設定もジャンプを別にしたり、メニューをスタートボタンに割り当てる等がしてもらえると嬉しいです。

金策は基本できませんのでご利用は計画的に
観光業で栄えた島であるためか、結構価格は割高です。回復アイテムをケチって全て武器、パッシブアイテムに費やす形にしてもあと1個買うに至りませんでした。
「こういうRPG系って敵倒したらコインとかアイテム体入って金策できるんじゃ？」と思うかもしれませんがそういうのはありません。基本的に敵を1回倒すとその場所からは2度と出てこず、平和になります。たしかに移動のストレスはフリーになりますが、どこかしらで回復アイテムを余裕を持って買いだめしていると痛い目にあうかもしれません。ここの難易度調節は難しい気がしますが、もうちょっと金銭面の余裕が欲しかったなって感じます。

先入観的に「VOICEROIDが主人公のゲーム」という形にはなってしまいますが、とてもシステムがしっかりとしており、ゲームオーバー後にすぐに再挑戦ができて、その敵が道中で強すぎたら逃げることができる救済措置があります。初心者にも優しい形です。また、探索要素がいっぱいあるため、色々と探しに行くのでも楽しくなってくると思います。
VOICEROIDが好きな人も、もしかしたらこれが初めてのVOICEROIDの方でも気軽に楽しめるかもしれません。
この作品は是非オススメします。